軟弱地盤対策

地盤調査

ジオクリエートでは、住宅などの小規模建築物においてはスウェーデン式サウンディング試験を、重量構造物などにおいてはボーリング・標準貫入試験を採用し、公開されている近隣ボーリングデータや地形などの周辺環境資料により導かれた地盤性状・特性に基く基礎計画をご提案いたします。

スウェーデン式サウンディング試験

一般住宅などの小規模建築物においては最も普及している調査方法のひとつです。計画建物の範囲内において複数本測定することにより、地盤の強度の均一性（または不均一性）や大まかな土質の判別も可能です。

ボーリング・標準貫入試験

ボーリング・標準貫入試験は、ボーリングした掘削孔を利用し標準貫入試験（１ｍ毎に地盤の硬度を測定する調査）を行う試験です。室内土質試験用の土のサンプリングを同時に行えるなど、スウェーデン式サウンディング試験と比較しより精度の高い地質情報や硬質層のデータが得られます。

地盤補強工事

地盤調査の結果において地盤補強対策が必要と判断された場合、ジオクリエートでは、地盤調査データや地形などの周辺環境から得られた情報に基いた工法選定をいたします。「単一的な工法選定による沈下リスクを回避する」という観点から、当該地の地形（狭義にはその土地の成り立ち）を重視したご提案を皆様にお届けいたします。
　　

柱状改良工法

軟弱地盤の補強工法をして最もポピュラーな工法のひとつです。セメント系固化材を使用することが多く、最近では六価クロム対応などの環境配慮を重視した材料選定が多く見受けられます。

小口径鋼管工法

建物などの上載荷重や土質などにより口径を変更することが安易な工法で、硬質層による支持が不可欠と考えられる場合に多く採用されます。特に、擁壁際に建築する際や支持層の傾斜が認められる際、層厚や土質が異なる盛土造成が認められる際などに有効です。

砕石

自然素材、またはそれに近い素材を活用した工法で、最近のエコ気運の上昇とともに注目されています。液状化対策としても有効な工法もあり、今後はさらにニーズの高まりが予想されます。

シート

砕石とシートによる砕石層の変形拘束効果により上載物を支持する工法です。近年では、空港の滑走路や高速道路の補強にもシートが採用されるなど幅広く活用されています。土地売却時における撤去は容易であり、環境配慮面でも秀でた工法として需要が伸びております。

表層改良工法

表層部の補強対策に適した工法で、一般的には建物や構造物の直下全体の強度均一化を図るため理想的な支持と言えることが出来ます。超軟弱地帯では「浮き基礎」のようなイメージとして採用されることもあり、古くからの工法として今も存在価値が認められています。

沈下修正工事

不運にも不同沈下現象が発生してしまった建物や構造物を可能な限り同等のレベル水準にまで引き上げます。沈下現象は「同じものは皆無」と言われるほど複雑な要因が絡み合っています。沈下原因の探求や土質、地形などを考慮した計画が必須条件であり、再沈下を起こさぬよう万全を期することが求められます。

鋼管杭圧入工法

建物や構造物の荷重を反力として使用し、ジャッキを使い鋼管杭を支持層まで圧入させレベル修正をする工法です。支持層の傾斜が認められる場合など、打設箇所により深度が異なる支持層まで確実に圧入するため、安定感・信頼度では他の工法を上回ります。

耐圧版工法

不同沈下の原因となる要素が比較的浅い（基礎直下）場合に採用されることが多い工法です。人工地盤（＝耐圧版）で支持するため、耐圧版の下に沈下現象の要因が隠れている際には再沈下が発生するリスクがあるなど、採用には十分な検討が必要となります。

注入工法

注入する物質（材料）は多岐に渡り、代表的なものには硬質ウレタン樹脂や水ガラス系セメントなどがあります。沈下要因や現場状況を考慮し、鋼管杭圧入工法や耐圧版工法との併用が有益となる場合も数多く見受けられます。

各種保証

ジオクリエートでは、軟弱地盤対策に対し各種保証（取次）をご提供いたします。

地盤保証（直接基礎）

地盤調査データの解析結果により、直接基礎対応が可能と判断された物件に対し、保証取次対応をいたします。公開されている近隣データや地形などの情報を基に、経験豊富な専任スタッフが「なぜ保証できるのか」をコンセプトに責任ある判定をいたします。

地盤保証（補強工事）

地盤調査データの解析結果により、対象物を支持するための補強が必要と判断された場合の工事に保証を取次付帯いたします。

沈下修正保証

特殊工事である沈下修正工事において、要件を満たす設計・施工に対し保証を取次付帯いたします。